終活準備 冠婚葬祭

現代社会に適合して、ビジネスとして繁盛していく葬式

現代社会に適合して、ビジネスとして繁盛していく葬式

長年、我が国の葬式になくてはならなかった菩提寺と僧侶の存在が、高度経済成長時代を契機としてライフスタイルが大きく変化してきました。

それによって檀家として先祖代々受け継がれてきた寺院との縁が遠くなり、お墓を公営墓地や民営霊園に求めざるを得なくなってきました。


檀家制度の中で持ちつ持たれつの関係だった僧侶と檀家

近親者が亡くなり、喪主になると斎場を探して葬式日時を決めたら亡くなった人に縁のあった友人、知人等に連絡して通夜と告別式を執り行い、火葬場で荼毘に付してその後に墓地に埋葬する流れには変化があるわけでありませんが、その方法が近年、急速に変わりつつあります

かつて、国民は全て世帯単位で地元に存在するいずれかの寺院の檀家となり、寺院を支える檀家制度が全国に張り巡らされていました。従って、寺院の僧侶は代々、地元の名士として信頼が厚かったわけです。

各家庭に何か、檀家として困ったことが起こると寺院にお願いして僧侶に善処してもらう檀家制度の流れがあり、お互いに持ちつ持たれつの関係で生きてきました。

職を求めて地方から都市部へ引越して住み始めた子供達

しかしながら、高度経済成長時代に地方から都市部へ職を求めて出て行った人が、その後も実家へ戻ることが少なかったために、先祖代々からお墓を守り、管理してくれた菩提寺として付き合いのあった寺院と縁遠くなってしまいました。

また、都市部で団地族やマンション族が増えてくると檀家になる仕組みがないまま日常生活を送るようになりました。こうして、団地族やマンション族の中に葬式を行う必要のある人が出ると遠く離れた先祖代々の菩提寺でなく、近親者や周囲の人達の助けを借りて葬式を行って近隣の公営墓地や民間霊園へ埋葬するケースが多くなってしまったわけです。

ここに葬式をビジネスとして始める業者の現れる土壌が生まれました

都市部の競争原理の中でそつなく葬式をこなす葬祭業者

その後、葬式をビジネスとして取り扱う葬祭業者が都市部に増えてくると、消費者の求める作業をてきぱきとこなしてくれるそつのなさが消費者の心を捉えたことも確かです。

しかも、葬祭業者は業界の競争原理の働く中でビジネスを展開しているので、明朗会計が不可欠のようです。当時、読経料や戒名料等に不明朗な高額葬祭費用を請求することが話題になっていた寺院と違って項目ごとに費用明細がはっきりしている点も消費者の希望に添うものでした。

従って、高齢化社会を反映して亡くなる人数が増加しているものの、寺院を使うより葬祭業者に丸投げする流れが強まった結果、寺院は収入を得る道を閉ざされてしまい、僧侶のいない寺院の急増につながっています。

まとめ

今や、人口減少の続く社会で地方の消滅が懸念される時代となり、このままでは檀家制度の維持が困難ですから寺院の減少が避けられそうもありません

今後、亡くなる人が増えていきますが、相変わらず日本人の先祖を敬う気持ちや葬式を執り行う流れに大きな変化が起こることはないはずですから、現代の効率化社会に合い、簡素化された葬式がビジネスとして繁盛していくはずです。

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